世界中で起きているモバイルやインターネットなどによるデジタル送金やデジタル決済のサービスのイノベーションは、決済サービスの効率化やアクセスの拡大にとどまらず、金融のみならず経済全体にメリットを広くもたらす潜在力を持っている。送金・決済サービスを中心に金融サービスのフロンティアの拡大は、新たな経済活動の可能性を拡げることにつながるものと思われる。たとえば、新興国や途上国において、これまで決済など金融サービス自体にアクセスできなかった数十億人ともいわれる人々がモバイル決済などを使えるようになれば、さまざまなビジネスへの潜在的な顧客層は拡大し、これらの人々に向けた新たな金融サービス提供されるようになろう。また、迅速で安価、かつ時間や場所を問わずに利用できる送金や決済手段があれば、これを活用するビ ジネスを拡げることが可能となる。送金や決済などの金融分野の IT のイノベーションに伴い、ブロックチェーンなどの新たに誕生した技術が、幅広いアプリケーションに応用応用ができるのではないかといった関心が国際的に高まっている。こうした、ITの革新の下で、送金や決済のイノベーションをキャッシュレスなど金融サービス全般にとって実り多いものとしていくためには、各種のビジネスとの相互作用などを通じて、経済厚生の増加や経済活動の活性化を図る必要がある。本レポートでは、世界のキャッシュレス化のペイメントソリューションであり、送金や決済サービス関連のイノベーショ ン企業を数多く紹介している。 イノベーション企業として本レポートに採録する企業には、キャシュレス関連業種に焦点を合わせ、決済ネットワークのコンタクトレスペイメントや Push Payment、モバイル財布、代替オンラインペイメント、ペイメントサービスプロバイダー(PSP)、 ネオバンク・オープンバンク・チャレンジャーバンク、モバイル POS ペイメントサービス、 PaaS(Payment as a Service)、MaaS(Mobility as a Service)、IoT(Internet of Things)ペイメント、 B2Bペイメントの資金管理のプラットフォームといったカテゴリが含まれる。●編集・発行:TIプランニング●発売:2019年12月10日●価格:本体価格100,000円+税(税込価格110,000円)